「「ゴスロリ」

黒い花咲かせて　ひらひらと君は行く　レースが肌に写って　タトゥーのように光る

彗星が落ちるより　少し君が気になる　フランスドールですら　君を見て逃げ出すから

アンダーグランドだって言われたいだけでしょ　白い肌の下は僕と同じ顔してるんだろ

それでも君は寂しそうだ　なんだかまた怖くなった

その紅いくちびるは誰のためあるの　その紅いくちびるは誰の名を呼ぶの

残ったムラサキは貴方の残した香り　少し鼻に残る香り

青い瞳の奥は　吸い込まれそうな闇　貴方が何を見つめて　いるのかさえわからないから

アバンギャルドな空気　面影を残して　貴方去っていくのさ　蝶よりもゆっくりと

それでも追いつけないのならば　なんだかまた寂しくなった

その紅いくちびるは誰のためあるの　その紅いくちびるは誰の名を呼ぶの

暗い空の下を涙残して仰ぐ　影法師風に乗りフラリ

笑顔が見えたのは気のせいだったかな　僕が見た夢の中だけの君だったかな

それでも君は寂しそうだ　寂しそうだ